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軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)

認知症の早期発見が叫ばれる中、2013年6月の厚生労働省 調査班の発表により軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)という言葉が認知症の前駆段階(予備群)を意味する状態という意味で使われるようになってきました。
厚生労働省においてもDSM-Ⅳのように従来の標準的な認知症の診断基準に示された項目を満たすようになった段階では、決して早期とは言えなくなったと指摘しています。
MCIと認知症は共に特定の疾患ではなく認知機能低下症状におけるステージや状態を示すもので一般的には潜在的な疾病、疾患や身体状態が引き金となると言われています。
厚生労働省では、認知機能低下予防マニュアルなどでも食生活改善や適度な運動など生活習慣の改善、社会的交流を増やすなど防御要因の強化を予防策として提案しています。


MCI(Mild Cognitive Impairment)
年齢や学習年数だけでは説明できない認知機能の低下がみられる状態とされ、認知機能低下の要因となる原疾患が放置された場合、一般的な状態のグループと比べ高い確率で認知機能低下が進み認知症へと移行するハイリスク・グループとされています。
MCIの方が、将来必ず認知症になるとは限らず、半数はその状態で維持されたり改善するケースも報告されています。一方、適切な予防や治療がなされず放置されたケースにおいては約半数が認知症へ移行する可能性が高くなるとの報告もあります。最近の研究では、MCIの方が適切な生活習慣改善などの予防策や治療を受けた場合、認知症への進行を防いだり、発症時期を遅延できたりすることがわかってきています。微細な認知機能の変化に早期に気付き、早期に地域相談窓口やかかりつけ医、専門医への相談を行うことが認知症予防の重要なカギとなります。

1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
2.日常生活動作は正常
3.全般的認知機能は正常
4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
5.認知症ではない
(Ref: Petersen RC et al. Arch Neurol 2001)



認知症

あたまの健康チェック(MCIスクリーン)は認知機能の一般的な評価を提供することを目的とします。
認知機能に関与し得る病状または病気を診断する、あるいは、治療することを目的としたツールではありません。