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軽度認知障害 (MCI:Mild Congnitive Impairment)    

 

認知症の早期発見・対応が叫ばれる中、2013年6月の厚生労働省 調査班の発表により
軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)という言葉が
認知症の前駆段階(予備群)を意味する状態という意味で使われるようになってきました。 



 

MCIは、社会生活は自立しているが年齢や学習経験年数だけでは説明できない認知機能の低下がみられる状態とされ、 認知機能低下の要因となるリスク要因が長期に放置された場合、 健常な状態のグループと比べ高い確率で認知機能低下が進み認知症へと重篤化しやすい ハイリスク・グループとされています。





 

厚生労働省資料*1によると、全国のMCI(正常でも認知症でもない(正常と認知症の中間)状態の者)
軽度認知障害の有病率推定値13%、MCI有病者数約400万人と推計(平成24年)とされており、
高齢化が進むにつれその推計も増加傾向にあるといわれています。
MCIの方は、社会生活では自立されている状態のため従来の方法では一般に評価を行なうことが
難しいとされていました。


一方、この認知症発症以前のMCIなどの時期での適切な運動や栄養、社会交流や趣味活動などの
日常生活での取り組みが認知機能低下を予防する可能性が高いことが厚労省の示す
介護予防マニュアル*2でも紹介されており、この微細な認知機能の変化に早期に気付き
適切な対応を行うことが今、求められています。

*1社保審-介護給付費分科会第115回(H26.11.19)参考資料1認知症施策の現状について
*2 厚生労働省介護予防マニュアル(改訂版:平成24年3月)第7章認知機能低下予防・支援マニュアル