2013年09月12日
このページは厚生労働省による『平成19年国民健康・栄養調査結果の概要について』から糖尿病と糖尿病の合併症についてまとめました。調査を詳しく知りたい方はこちら
糖尿病の実態
厚生労働省が発表した平成19年国民健康・栄養調査結果の概要についてでは、糖尿病が強く疑われる人は約890万人となっています。糖尿病の可能性が否定できない人は約1,320万人、合わせて約2,210万人が糖尿病の強い疑いがある人・可能性が否定出来無い人と推定できます。
糖尿病がある人の治療状況
糖尿病が強く疑われる人の治療状況について、「現在治療を受けている」と回答した者の割合は増加しているが、「ほとんど治療を受けたことがない」と回答した者は依然として約4割にのぼります。また、糖尿病の検査後に「異常あり」と言われた者の内、保健指導等を受けた者は約8割、「生活習慣を改めた」と回答した者は約9割でした。
「糖尿病が強く疑われる人」における糖尿病合併症の状況
糖尿病を放置しておくと、様々な合併症を引き起こしてしまいます。
主な糖尿病の合併症
・ 糖尿病網膜症…眼底に出血がある、視力の低下など
・ 糖尿病腎症…尿たんぱくが出ているなど
・ 糖尿病神経障害…手足がしびれる、感覚が鈍くなる
・ 糖尿病性足潰瘍(足壊疽)…治りにくい傷ができる
今回の「医師から糖尿病と言われた人における、治療経験別合併症の割合」は、神経障害が最も多く、11.8%。また、糖尿病合併症がある者について治療の状況を見ると、「現在治療を受けている」人が約7割でした。足壊疽があると言われた人が6人(0.7%)で治療を受けている人が4人、以前治療を受けたが今受けていない人は1名、ほとんど治療を受けていない人が1名でした。