簡易認知機能スケール

あたまの健康チェック®

About the Scale

 健康な頃から
「認知機能の定量的な見える化」で
 状態把握、リスク管理を!!

あたまの健康チェック®は、健常者のあたまの健康状態に関する目安を独自指標であるMPI値を用いて提示し
あたまの健康維持・増進や、疾病の予防・早期発見の意義を理解し、 関心を持つきっかけとなることを目的とした、
若年層やもの忘れの訴えのない方が受けられる 初めての認知機能チェックです。
独自統計分析技術を用い、職能を問わず10分間で安定した運用が可能です。

 

認知機能低下の予防3ステップ

  • ①認知機能低下のリスク要因と認知機能向上のための制御要因を知りましょう
  • ②リスク要因を抑制し、制御要因を促進しましょう
  • ③ご自身の認知機能の状態や変化について知りましょう

スケールの概要

Outline

あたまの健康チェック®は、認知機能低下の訴えのない健康な方(30歳~99歳)から、
抵抗感や学習効果なく、受けていただける簡易認知機能スケールです。

若年層(30歳~)やもの忘れの訴えのない人口群における認知機能の定量的経時評価が可能なスケールで、 被検者の微細な認知機能の状態を0-100の指数値(MPI: Memory Performance Index)で分かりやすく定量観察いただけます。 定期的な受検をいただくことにより検者の主観にとらわれることなく、 安定して認知機能の経時変化を定量的かつ客観的に観察いただけます。

国際的に評価の高いあたまの健康チェック®の人口統計学的客観評価法を用いた高精度アルゴリズムは、 米FDAの新薬治験における副次スケールの一つとして採用や、 国内の「あたまの健康応援」プロジェクトIROOPでも公式認知機能スケールとして選択されていることをはじめ、 全国の研究機関や医療機関・健診施設、地方自治体、企業・団体でも広域に採用されています。

あたまの健康チェック®は、認知症の有無や症状を評価するための心理検査(いわゆる認知症検査)ではありません。

スケールの分析方法について

Analysis

あたまの健康チェック®は、
国際的に利用される検査バッテリーである
CERADやADAS-Cogの10単語想起テストを基に
独自の評価プロトコルとアルゴリズムにより
人口統計学的な認知機能の客観評価を実現しています。

手順

あたまの健康チェック®のトライアルでは、複数回行われる想起パターンが どのように変動するかなどのパターン分析や従来検査法では評価の難しかった想起単語の重複や 10単語に無い言葉の想起、系列位置効果(Serial Position Effect)の考慮がなされ、 前頭前野から海馬への情報伝達と情報保持の機能を分析しています。
上記分析では、被検者の性別、年齢、学習年数、人種などの情報を加味し、 独自のアルゴリズムとデータベースを用い、被検者の回答やそのパターンを 同年齢グル―プ(ピアグループ)へ参照・分析し、 認知機能を人口統計学的に客観評価しています。

これにより、従来の認知機能検査法に見られるような、主観的評価における検者によるアウトカムデータの差異、 想起される単語の個数のみに着目した評価法、学習効果、デモグラフィックデータ(性別、年齢、学習経験年数、人種)の 統計的考慮の不足などの課題を飛躍的に解消し、 これまでは困難であった若年層(30歳~)やもの忘れの訴えのない人口群における微細な認知機能の評価を実現しています。

スケールの対象・カバーエリア

Object

30-99歳のもの忘れの訴えのない人口群(認知症ではない層)が対象です
(下図の赤〜オレンジで示された範囲)
従来の認知機能検査法に比べ、より早期に認知機能チェックの機会が提供できます

機能紹介

Function

あたまの健康チェック®は、コンピューターを用いた
簡便な評価スケールの有用性の事例として
システマティック・レビューも示されています。
以下に特徴や操作性をご説明します。

操作者の職能を問いません

あたまの健康チェック®は検者のスキルを問いません。どなたでも簡単に扱えます

特別な機材購入などは不要

導入が容易なクラウド型。インターネット環境が整えばお手元の端末環境ですぐに操作が可能です

大幅な運用効率のアップ

プログラムに従いながらの応答で検査。必要な時間はおよそ10分、煩雑な計算作業も不要です

高精度で分かりやすい数値評価

検査後すぐ結果が得られる数値により、客観的に微細な変化を察知。早期に認知機能低下の予防対策ができます

まずは、手前どもへ資料請求、プレゼン・デモ依頼、お見積り、
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開発者情報

Developer

「あたまの健康チェック®」の評価アルゴリズムの開発者であるMedical Care Corporationは、
「高齢者の健康と クオリティ・オブ・ライフの向上」の経営理念のもと、
1999年に米国カルフォルニア州アーバイン市(2010年ニューポートビーチ市に移転)に創設された
データ分析を専門とする企業です。
高度な統計学的・数学的手法を用い、臨床データや認知機能アセスメントデータの分析を行っています。
また認知機能低下の予防・早期発見に関する臨床研究のため、認知機能アセスメントの精度や
プロトコルの向上・改善に関する研究開発も行っています。

2021年度からは、社名をEMBICと改め、コグニティブ・デジタル・バイオマーカー(CDB)としての
認知機能データ分析業務に注力しています。
日本国内ではセントケア・グループの株式会社ミレニアとの包括提携に基づき、 日本語版が開発、提供されています。

Medical & Scientific Advisory Board

Jeffrey Cummings, M.D., Sc.D.
Joy Chambers-Grundy Professor of Brain Science Director, Chambers-Grundy Center for Transformative Neuroscience Department of Brain Health, School of Integrated Health Sciences University of Nevada, Las Vegas

David Geldmacher, M.D.
Director of the Division of Memory Disorders and Behavioral Neurology at the University of Alabama at Birmingham Medical Director for Neurology at the University of Alabama Hospital.

Michael D. Lee, Ph.D.
Professor, Cognitive Sciences, School of Social Sciences, University of California, Irvine

Michael Rafii, M.D., Ph.D.
Associate Professor of Neurology at the Keck School of Medicine Director of Medical Safety at the Alzheimer’s Therapeutic Research Institute and the Alzheimer’s Clinical Trial Consortium.

Mark Steyvers, Ph.D.
Professor, Cognitive Sciences, School of Social Sciences, University of California, Irvine

A. Kimball Romney, Ph.D.
Research Professor of Quantitative Anthropology, University of California, Irvine, a Fellow of the American Academy of Arts and Sciences, and a Member of the National Academy of Sciences.

バリデーション

Validation

【主な参考文献】

*1 Shankle WR, Romney AK, Hara J, et al. PNAS. 2005; 102(13):4919-24.
*2 Trenkle D, Shankle WR, Azen SP. 2007; 11(3):323-335.
*3 Cho A, Sugimura M, Nakano S, Yamada T. 2008; 23(2):162-166.
*4 Shankle WR, Mangrola T, Chan T, Hara J. 2009; 5:295–306.
*5 Rafii M, Taylor C, Coutinho A, Kim K, Galasko D. Am J Alzheimers Dis Other Demen. 2011; 26(3):235-9.
*6 Snyder PJ, Jackson CE, Petersen RC, et al. Alzheimers Dement. 2011; 7(3):338-55.