スケールの概要

Outline

あたまの健康チェック®は、認知機能低下の訴えのない健康な方(30歳~99歳)から、
抵抗感や学習効果なく、受けていただける簡易認知機能スケールです。

健常~軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)群における認知機能の定量的経時評価が可能なスケールで、被検者の微細な認知機能の状態を0-100の指数値(MPI: Memory Performance Index)で分かりやすく表現し、一般的な健常群~MCI群の認知機能の経時観察や低下予防介入研究の効果検証、リスク要因の治療等の効果測定等の用途に適しています。定期的な受検をいただくことにより検者の主観にとらわれない、安定して認知機能の経時変化を定量的かつ客観的に観察いただけます。

国際的に評価の高いあたまの健康チェック®の人口統計学的客観評価法を用いた高精度アルゴリズムは、米FDAの新薬治験におけるアウトカムスケールの一つとして採用や、国内の認知症予防プロジェクトIROOPでも公式認知機能検査として選択されていることをはじめ、全国の研究機関や医療機関・健診センター、地方自治体、企業・団体でも広域に採用されています。

あたまの健康チェック®は、認知症の有無や症状を評価するための心理検査(いわゆる認知症検査)ではありません。

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MCIとは

What is the MCI

加齢に伴う正常なもの忘れと認知症の間に軽度認知障害(MCI)と呼ばれるグレーゾーンがあります

MCIは、日常生活や社会活動に影響しないため、多くの場合、見落とされがちです。
現代医学では、認知症の進行を遅らせることはできますが、完治することはできません。そのため、認知機能が低下しはじめたことに早く気づき、生活習慣病などのリスク要因を排除し、知的な活動や社会参加、適度な運動を日常に取り入れることで認知症を予防することはとても大切です。認知機能の定期的なチェックを心がけましょう。

愛媛大学 名誉教授 三木 哲郎 先生
mic

スケールの分析方法について

Analysis

あたまの健康チェック® (英名:MCI Screen)は、国際的に利用される
心理検査バッテリーであるCERADやADAS-Cogの10単語想起テストを基に、
独自の評価プロトコルとアルゴリズムにより、
人口統計学的な認知機能の客観評価を実現しています。

手順

あたまの健康チェック®のトライアルでは、複数回行われる想起パターンがどのように変動するかなどのパターン分析や従来検査法では評価の難しかった想起単語の重複や10単語に無い言葉の想起、系列位置効果(Serial Position Effect)の考慮がなされ、前頭前野から海馬への情報伝達と情報保持の機能を分析しています。
上記分析では、被検者の性別、年齢、学習年数、人種などの情報を加味し、独自のアルゴリズムとデータベースを用い、被検者の回答やそのパターンを同年齢グル―プ(ピアグループ)へ参照・分析し、認知機能を人口統計学的に客観評価しています。

これにより、従来の認知症検査法に見られるような、主観的評価における検者によるアウトカムデータの差異、想起される単語の個数のみに着目した評価法、学習効果、デモグラフィックデータ(性別、年齢、学習経験年数、人種)の統計的考慮の不足などの点を飛躍的に解消し、健常~MCI群における微細な認知機能の評価に対応しています。

スケールの対象・カバーエリア

Object

30-99歳の健常~MCI群の認知症ではない方が対象です
(下図の赤〜オレンジで示された範囲)
従来の検査より早期に認知機能のチェックができます

何らかの疾病・疾患の影響で著しい認知機能低下がみられたり、すでに認知症の症状がみられる方が受検された場合には、テストが途中終了し「測定不能」と表示される場合があります。測定不能との結果を受けた場合には、MCI以上の状態が疑われることを示し外来でのMMSEやHDS-R等の従来検査法による評価が勧められます。

認知機能低下のリスク要因となる疾病・疾患の罹患率の高まる
50代から年1回の受検が勧められます。
日常生活において認知機能低下のリスク要因の改善に努めながら、
ご自身の認知機能の状態や変化を観察する際に是非ご活用ください。

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機能紹介

Function

あたまの健康チェック®は、コンピューターを用いた
簡便な評価スケールの有用性の事例として
システマティック・レビューも示されています。
以下に特徴や操作性をご説明します。

操作者の職能を問いません

あたまの健康チェック®は検者のスキルを問いません。どなたでも簡単に扱えます

特別な機材購入などは不要

導入が容易なクラウド型。インターネット環境が整えばお手元の端末環境ですぐに操作が可能です

大幅な運用効率のアップ

プログラムに従いながらの応答で検査。必要な時間はおよそ10分、煩雑な計算作業も不要です

高精度で分かりやすい数値評価

検査後すぐ結果が得られる数値により、客観的に微細な変化を察知。早期に認知機能低下の予防対策ができます

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開発者情報

Developer

Medical Care Corporationは、「高齢者の健康と クオリティ・オブ・ライフの向上」の経営理念のもと、1999年に米国カルフォルニア州アーバイン市(2010年ニューポートビーチ市に移転)に創設されたデータ分析を専門とする企業です。 Medical Care Corporationでは、高度な統計学的・数学的手法を用い、認知症関連の臨床データや認知機能アセスメントデータの分析を行っています。
また、認知症の予防、早期発見・治療に関する医療診断、臨床研究のための、認知機能アセスメントの精度やプロトコルの向上・改善に関する研究開発も行っています。日本国内では株式会社ミレニアとの包括提携に基づき、日本語版が開発されています。

科学諮問委員会(SAB)

Medical:
Jeffrey L. Cummings, M.D.
Michael Rafii, M.D., Ph.D.
Marwan Sabbagh, M.D.
Frederick Schmitt, Ph.D.

Informatics:
William H. Batchelder, Ph.D.
Michael D. Lee, Ph.D.
A. Kimball Romney, Ph.D.
Mark Steyvers, Ph.D.

エビデンス

Evidence

Adas-CogやCERADなど高次機能検査などで用いられる10単語想起テストを基に米国で研究・開発された専門家でなくとも利用できる簡易認知機能スケールで、米国で行われた研究*1では、健常群vs MCI群領域における認知機能評価において高い精度、感度、特異度を示しました。

 評価に用いられる独自のアルゴリズム詳細な診断・医療情報データを基に開発され、その後、学術、一次医療、専門医療、介護保険領域での利用研究を基に改良を重ね、高い精度を達成しています。被検数は100万件に達しており、人口統計学的評価を行なう上でも信頼性の高いものです。

健常~MCI領域における、同一対象者に対する従来認知機能検査法との比較検証*5においてもあたまの健康チェック®は、高い評価精度を示しました。

  総合的精密度 感度 特異度
MCI 対 正常 97% 95% 88%
MCI/軽度認知症 対 正常 98% 97% 88%
軽度認知症 対 正常 99% 96% 99%

  精度 感度 特異度
本テスト 96% 94% 97%
ミニメンタルステート検査 82% 71% 36%
時計描画テスト 54% 59% 39%

あたまの健康チェック®は、MCI Screenの日本語版です

翻訳作業など日本語版の開発に際しては原版精度との等価性を保つため、言語学者も介入し開発がなされました。日本人のみを対象とした日本語版の検証*3は福岡大学医学部神経内科学山田達夫医師グループにて行われ、英語版同等の精度が確認され、日米両国で発表されました。

開発国の米国では、FDAによる新薬治験のアウトカムスケールの一つとして採用されています。

ClinicalTrial.Gov (NIH: National Institute of Health)

【主な参考文献】

*1 Shankle WR, Romney AK, Hara J, et al. Method to improve the detection of mild cognitive impairment. PNAS. 2005; 102(13):4919-24.
*2 Trenkle D, Shankle WR, Azen SP. Detecting Cognitive Impairment in Primary Care: Performance Assessment of Three Screening Instruments. Journal of Alzheimer's Disease. 2007; 11(3):323-335.
*3 Cho A, Sugimura M, Nakano S, Yamada T. The Japanese MCI Screen for Early Detection of Alzheimer's Disease and Related Disorders. American Journal of Alzheimer's Disease and Other Dementias. 2008; 23(2):162-166.
*4 Shankle WR, Mangrola T, Chan T, Hara J. The CERAD Wordlist Memory Performance Index: Development and Validation. Alzheimer's & Dementia. 2009; 5:295–306.
*5 Rafii M, Taylor C, Coutinho A, Kim K, Galasko D. Comparison of the memory performance index with standard neuropsychological measures of cognition. Am J Alzheimers Dis Other Demen. 2011; 26(3):235-9.
*6 Snyder PJ, Jackson CE, Petersen RC, et al. Assessment of cognition in mild cognitive impairment: a comparative study. Alzheimers Dement. 2011; 7(3):338-55.

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