一般的に認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」を指すとされています。厚生労働省では下記のように示されています。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。
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-親しい人やものなどを認識し名前を思い出せない
-他者が聞いても理解し得る文章を話せない
-個人的に重要な事柄に対する決定が行えない
-簡易・複雑な事柄に対し計画、整理、実行することができないなど
認知機能の低下や認知症の原因となる疾患や状態は様々とされますが代表的なものとしては下記があげられます。
■神経変性系障害
アルツハイマー病 脳血管性 レビー小体 |
パーキンソン病 前頭葉障害等 |
■その他、認知機能の低下に関与する障害や状態
脳卒中(気づかない程度の脳梗塞含む) ADD/ADHD 糖尿病を始めとする生活習慣病 脂質異常症 高コレステロール 高血圧 頭部外傷 ストレスや不安 うつ病 甲状腺機能異常 |
正常圧水頭症 メタボリックシンドローム 肥満 過度のエストロゲン/テストステロン欠乏 アルコール・薬物の影響 ビタミンB12欠乏 喫煙歴 不健康な食生活 社会的孤立 心身エクササイズの欠如等 |
認知機能低下のリスク要因とされる疾病・疾患を早期に特定し、早期に適切な介入を行うことが重要であるとされ、国の認知症対策施策である新オレンジプランでも早期対応が推奨されています。
あたまの健康チェック(MCIスクリーン)は認知機能の一般的な評価を提供することを目的とします。
認知機能に関与し得る病状または病気を診断する、あるいは、治療することを目的としたツールではありません。