利活用事例

研究機関・アカデミア

昨今、認知機能低下予防やフレイル予防等における対象被検者層として
65歳未満の若年層やもの忘れの訴えのない健常群が注目されています。
精度: 97%、感度95%、特異度:88%

√ No Ceiling Effect
健常群の評価における天井効果の懸念なし


√ High Inter-Rater Reliability
検者間の評価誤差を最小化


√ High Test-Retest Reliability
再検査時の学習効果の懸念なし

あたまの健康チェック®は、学習効果なく従来の認知機能検査が不得手であった
若年層や健常群の認知機能の推移を 職能を問わず短時間で高精度に定量観察いただけます。

研究者向け環境:
あたまの健康チェック®【拡張版】


通常のあたまの健康チェック®の出題内容に2課題が追加され これまで取得していた認知機能指数 MPI値(0-100)に加えて 課題項目毎に性別、年齢、学習経験年数がウエイトされた より詳細なZスコアも取得可能となりました。

MCIS METHOD
MCIS SCORE

簡便なデータアクセス
検査実施後は、1クリックで全データをCSV形式データとして 出力できるため、データ管理上の人的エラーを最小化

圧倒的な研究運用効率の向上
従来の検査法と異なり、検者の職能・経験値は必要とせず、なおかつ 検者間誤差を懸念する必要が無いため柔軟かつ短期的な運用設計が可能

電話やウェブ会議システムを用いたリモート運用
対面の必要はなく、音声対話が成り立てば検査実施が可能 コロナ禍における研究運用実績多数

検査項目毎に実スコアとZスコアが取得可能
従前のように漠然と記憶状態を評価するのではなく、記憶プロセスを 細分化評価し、記憶プロセスのどのステージで機能改善・低下が みられるのかを詳細に観察いただけます

Z Score 自動算出
あたまの健康チェック®(英名:MCI Screen)拡張版環境では、 通常算出される認知機能指数MPI(Memory Performance Index)に加え、 実回答数ならびに出題項目毎に算出される標準得点(Z Score)を取得いただけます。
あたまの健康チェック®におけるZ Scoreは、独自評価アルゴリズムの持つ Normative Data を用い算出されます。
このNormative Dataでは、生年月日(年齢)、性別、学習経験年数別の サンプル集団(ピアグループ)の課題項目毎のスコア(例えば、 直後再生トータルスコアや遅延再生スコア等)の平均と標準偏差があり そのデータを基にZ Scoreが計算されます。

例えば、直後再生課題(Immediate Recall Trial)のZスコア計算は、 以下のようになります:

Zスコア算出の関数: Z = (χ-υ)/σ
χ : 被験者の直後再生課題における得点
υ : Normative Dataにある、被験者の年齢、
   性別、学歴年数に対応した
   サンプル集団の直後再生スコアの平均
σ : Normative Dataにある、被験者の年齢、
   性別、学歴年数に対応した
   サンプル集団の直後再生スコアの
   標準偏差

経済産業省  ImPACT  日本医療研究開発機構

理化学研究所  産総研  産総研

ClinicalTrials  NCNP  愛媛大学

京都大学  福岡大学  電気通信大学

日本赤十字社医療センター  河内晩柑
ME-BYO BRAND


森永乳業 認知機能改善作用を有する 「ビフィズス菌A1(MCC1274)」にかかる 森永乳業らによる プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験において 顕著な認知機能改善効果を示す
Probiotic Bifidobacterium breve in improving cognitive functions of older adults with suspected mild cognitive impairment: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial.
2020年7月科学雑誌『Journal of Alzheimer’s Disease』掲載

愛媛大学
あたまの健康チェック®がプライマリスケールとして用いられた 愛媛大学らによる研究成果が
国立研究開発法人農業・食品 産業技術総合研究機構(農研機構 NARO http://www.naro.affrc.go.jp/
主催の令和元年全国食品技術研究会で最優秀賞を受賞

あたまの健康チェック®が用いられた研究例:
Auraptene in the Peels of Citrus Kawachiensis(Kawachibankan) Contributes to the Preservation of Cognitive Function: A Randomized, Placebo-Controlled, Double-Blind Study in Healthy Volunteers
Effects of Collagen Hydrolysates on Human Brain Structure and Cognitive Function: A Pilot Clinical Study
Fish Intake May Affect Brain Structure and Improve Cognitive Ability in Healthy People
Analysis of risk factors for mild cognitive impairment based on word list memory test results and questionnaire responses in healthy Japanese individuals registered in an on line database
Longitudinal analysis of risk factors for dementia based on Mild Cognitive Impairment Screen results and questionnaire responses from healthy Japanese individuals registered in an online database
Office-based simple frailty score and central blood pressure predict mild cognitive impairment in an apparently healthy Japanese population: J-SHIPP stud
Cross-sectional study of equol producer status and cognitive impairment in older adults
Skin Autofluorescence Examination as a Diagnostic Tool for Mild Cognitive Impairment in Healthy People
Abdominal fat, adipose-derived hormones and mild cognitive impairment: the J-SHIPP study
Postural instability is associated with brain atrophy and cognitive impairment in the elderly
Abnormal nocturnal blood pressure profile is associated with mild cognitive impairment in the elderly: the J-SHIPP study
                 他
「あたまの健康支援」プロジェクト:レジストリ
IROOP™(アイループ;Integrated Registry Of Orange Plan)



認知機能低下の予防を目指したサービスや商品を販売(する予定)しているが、 その効果を検証したい。既存顧客にも認知機能の継続的なモニタリングの機会を提供したい。

もの忘れの訴えのない健常群における認知機能の経時観察には、 検者の資格や知識、観察力の影響を受けない客観定量スケールである 「あたまの健康チェック®」の活用が最適です。 あたまの健康チェック®は、米国FDAによる新薬治験時のアウトカムスケールの一つとして 採用されていることをはじめ、これまでに、AMED研究事業*1や 省庁委託研究事業*2、国立大学・研究機関、民間企業・団体による 様々な研究における認知機能スケールとして採用実績があります。

*1 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
*2 経済産業省:平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業

従来法のMMSEの場合、健常群の範囲が30~28点、MCI群の範囲が27-24点(感度45-60%、特異度65-90%)*1のように点数範囲の猶予が少ないことや、主観評価法であるため、検者によるアウトカムのバラつきが懸念される。

あたまの健康チェック®は、認知機能の状態をMPI(Memory Performance Index)*2といわれる0-100の指数で表し、経時的な変化をグラフ表記します。また、実施された過去のデータは1クリックで、CSV形式で出力可能なため、人的にデータを手作業集計する必要がありません。被検者の性別、年齢、学習経験年数、人種ごとのピアグループデータを用いた人口統計学的客観評価法をもちいた評価では、検者の主観的観察は介在しないため、検者の職能を問わず、アウトカムのバラつきを懸念することもありません。

*1 Tariq SH et al. Am J Geriatr Psychiatry 4:900-910, 2014.
Saxton J et al. Postgrad Med 121:177-185, 2009.
Kaufer DI et al. J Am Med Dir Assoc 9:586-593, 2008.
*2 Shankle WR, Mangrola T, Chan T, Hara J. The CERAD Wordlist Memory Performance Index: Development and Validation. Alzheimer's & Dementia. 2009; 5:295–306.

従来法MMSE等では、40代、50代や聡明な60代の被検者を評価した場合、被検者が「馬鹿にされている」と感じ検査に非協力的になったり、出題内容が同じであるため覚えてしまう学習効果がバイアスとなり、アウトカムの信頼性を欠いてしまう。

あたまの健康チェック®では、ランダムに提示される10単語の即時再生を3セット、インタバールを置いた後に遅延再生を1セット行う、作業記憶と短期記憶の評価を行います。この一連のトライアルは、年齢を問わずチャレンジングな印象を受けるため、従来法で指摘されたような被検者が呆れるような構成とはなっていません。また、作業記憶と短期記憶の評価トライアルであることや出題される10単語は、毎回ランダムに提示されることから、学習効果を心配することもありません。

お問い合わせ

タッチパネル方式で被検者自身が操作し受検する認知機能チェックの場合、すべての被検者が操作方法や課題を正しく理解し、 受検を完了できたかどうかを研究者が担保することが難しく、検査環境の保全が難しい。

人員の削減に焦点を置く場合、タッチパネル方式や一度に多数が受検できるチェックツールは、一見有用に思えますが、 被検者が正しく理解し操作し得たかどうかや多数受検の場合、全体のスピードについてこれていたかどうかなど、検査環境の適正な保全の難しさがしばしば指摘されます。
あたまの健康チェック®では、オペレーションのために必ず1名の検者を要します。
これは、検査環境の保全を重視した仕様であり、検査プロセス(実施、評価、採点、記録、レポート、データ保管)を一括内部処理することにより、 オペレーション効率を最大化する方法で人員削減を大幅に実現しています。

従来検査法では、性別、年齢や学習経験年数に応じてウエイトされた評価が難しい。

あたまの健康チェック®は、受検者の性別、年齢、学習年数、人種などの情報を基に、 独自アルゴリズムと被検数約100万件のデータベースを用い、受検者の回答やそのパターンを同年齢グル―プ(ピアグループ)と比較・分析し、 人口統計学的に受検者の認知機能の状態を客観定量評価します。

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